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ここまでわかったチョコレートの健康・栄養機能。 ピロリ菌やＯ-157を抑える。 日本人に胃がんが多いのは、胃の壁にへばりつくように住み着いているピロリ菌が胃炎や胃潰瘍を 起し、それを修復する過程で胃壁の細胞に突然変異が起き、がん化するからではないかと言われて います。アルコールに起因する胃潰瘍の発生が、カカオ・ポリフェノールによって強く抑えられたり 、カカオ豆成分にピロリ菌を抑制する働きのあることが、いずれも動物実験によって確かめられて いますし、試験管による実験では、同成分には病原性大腸菌Ｏ-157に対する強い抑制力のあることも 確かめられています。  虫歯予防の効果。 ネズミの口にソブリナス菌を植え付け、カカオ豆成分を含む餌と、含まない餌で飼育したところ、 前者では、虫歯の発生率が低いことが解りました。さらに、カカオ豆成分を含まないホワイトチョコと カカオ豆成分を含むスイートチョコをマウスに食べさせたところ、スイートチョコを食べていると 虫歯になりにくいことが証明されました。  集中力・記憶力を高める。 体育大学の一流選手を対象に、チョコレートを食べる前と後の短距離走のスタート反応時間を調べた ところ、チョコレートを食べると選手の集中力が高まりスタートダッシュが早くなる事が解りました。 また、チョコレートの香りには単語を記憶する力を高めるという報告もあります。  ミネラル、植物繊維が豊富、血圧の上昇を抑える。 チョコレートには日本人に不足がちなカルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などのミネラルが豊富で 、また、ミネラルバランスや吸収率も良いことが知られています。第六の栄養素として注目されている 植物繊維もいろいろな種類があり、働きも違いますが、チョコレートに多く含まれているのは水溶性 のリグニンでリグニンには便秘を防ぐ働き、血圧を下げる働き、血中のコレステロール値を下げる働き 等があります。  |