三木ビルディング
中央区銀座2-3-5 /1936年頃竣工 /設計: 清水組 /RC造5階
![]() | 1998年9月まで、ここには戦後45年間続いた名画座『並木座』がありました。自分には一度も縁がありませんでしたが、非常に惜しまれつつ消えた様子は大々的に報道されたのを見た記憶があります。現在はというと、かつて並木座があったB1と1階にはイタリア料理店『ラ・ディーヴァ』がついこの間まであったと思ったら、時代の流れかDJバー『EnDoor』に変わりました。銀座に限りませんが、相も変わらぬ移り変わりの激しさには無常を感じます。また地味なところでは社団法人東日本プラスチック成形工業協会などというのもテナントのひとつです。 このビル、もともとは印刷業で成功したオーナーが印刷工場兼テナントビル兼住居として1936年に建てたものです。左の写真は並木通りに面した現状で、右が竣工当時の写真から類推した簡略な立面です。現状とは似ても似つかず、モダンで、かつ遊び心に溢れた楽しいファサードだったことがおわかり頂けるかと思います。 特に2階〜5階の階段部分を大胆に貫いていた縦連窓がふさがれてしまったのはいかにも残念。カギが掛かったような丸窓といいパラペット(屋上の手すり壁)のデザインといい、無類に面白いスタイルと言えるかと思います。なお、5階建てであったのが7階へ増築されています。 | ![]() |
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| 竣工当時の雰囲気がかすかに感じられそうな1階左側階段部分 |