ヨネイビルディング(日本近代建築総覧 No.15448)

中央区銀座2-8-20 /1929年竣工 /設計: 森山松之助 /SRC造6階

昔の写真を見ると、ほぼ全面が茶色い*スクラッチタイルで覆われ、てっぺんの張り出し(軒蛇腹)には歯形装飾(デンティル)、最上階の窓の間にはテラコッタ(焼きもの)製の装飾があしらってあったようです。今では壁面が白く塗られ、石張りの一階部分以外はあまり趣がありません。かつての壮麗な姿を思うにはちょっと想像力が必要です。



しかしながら、そうは言ってもやはり昭和初期の建築です。縦長窓の並ぶ窓割り自体がとても端正ですし、一階部分の中世様式風なねじり柱や半円アーチなど、見て楽しい部分はまだまだ残されています。東京都の歴史的建造物にもなっていて、現地では詳しい解説の書いた銘板を見ることができます。(2002年2月記)



*スクラッチタイル: 引っ掻いたような表面のタイルで、平らなタイルとは異なる独特の風合いをもつ。大正から昭和初期にかけて流行した

閉店後の夜景 その後、芦屋の洋菓子店アンリ・シャルパンティエが1Fと地階に出店、あっと驚く手法で内部をリノベーションしてみせた。

写真は閉店時間直後の夜景。これはこれで美しい(2004年5月記)

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