[その1: 川端三条から百万遍、そして烏丸下立売へ]
大阪歩き通しの翌日、こんどは大阪・梅田から淀屋橋経由で京阪に乗り三条まで出て、川端三条で自転車を借りて市内のほぼ全域を1日で駆け回ろうという無謀企画(笑)。結果は読んでのお楽しみです(^^)。
どうでもいいような話ですが、京阪淀屋橋駅に生ジュース屋スタンドがあるのが珍しくて思わずバナナジュースを一杯、150円也。美味しかったです。みんな出社前の一杯という感じで普通に一服しているのが新鮮でした。東京でこういうのはないなー。うらやましい。
川端三条に降り立つと、なんと雨。バスで回ろうか、当初の予定通り自転車にしようか...ぐっと悩み、やっぱり自転車を選択。1000円也。借りて走り出す頃には微妙な小雨になってきてラッキー。
まずはいちばん見たい建物の点在する百万遍・北白川方面へ行くべく、川端通を北へ。
カーニバルタイムス(総覧No.31017 旧京都中央電話局上京分局)1923年そのまま川を渡って河原町通を北へ。ほどなくして府立医大です。
京都府立医科大 旧図書館(31606)1929年1Fは生協が入っているので、気軽に入れます。写真3枚め、
エントランスのステンドグラスがきれい。ちょっと汚れているのが惜しい。色が飛んでいますが、外観の軒蛇腹と同じ模様が壁にも漆喰で施されています。ゴシックにアールデコが混じる昭和初期風。スクラッチタイル張りの外観も、本来なら豊かな空間であったと思われる最上階の階段教室(講堂?)の現状(廃品置き場で鳩の巣)まで、しっかり目に焼きつけてきました。再生利用を願うのはぼくだけではないでしょう。
河原町通をさらに北へ行き、河原町今出川を右折、再び川(加茂大橋)を渡って今出川通をどんどん東へ。百万遍交差点を過ぎ、老舗カフェ・
進々堂の誘惑を受けながらも(笑)通り過ぎ、志賀越道(しがこえみち)を分岐、坂をぐんぐん登ると...あったあった。 京大人文科学研究所 東洋学文献センター(旧東方文化学院京都研究所)No.31397 1930年修道院を意識したという平面は中庭をぐるっと研究室が囲みます。
廊下やロビーは優美な半円アーチの反復。ステンドグラスも美しく、とにかく全てが素晴らしい。ここで時間を使い過ぎてしまった。実は午前11:00にTさんがアグネス教会をご案内下さることになっていたので、それに遅れるわけにはいかなかったのでした(^^;)。
...というわけで、まだだった朝食をとりに、今出川通を西へ戻り、進々堂へ。
進々堂 (31275 左京区北白川追分町)1930年ぼくの独断で考える『本物のカフェ』の条件とは、(1)ひとりで気兼ねなく入れ、またそういう客を決して邪険にしない (2)客の多少にかかわらず、適度な静寂感と孤独感が味わえる (3) 誰もが思い思いに過ごせるか、あるいはそうできるのではないかと思わせる要素がある (4)そして、座り心地が良い椅子と美味しい珈琲があること。ここは、その全てを満たしていると、個人的には思います。
ちょうどこのときは、京大の経済と思われる学生が9人で延々とゼミをやっていたし、ぼくの隣では、ちょっと素敵な女の子がひとりでコーヒーを飲みながら黙々と長い手紙を書いていました。そこへ外国人やサラリーマンなどの客が次々と入ってきますが、誰もが自然体でちっともムリをしていないし、店内の静寂感も失われません。
美味しいカレーとクロワッサン、「カフェ」と銘打ったちょっとダークなコーヒー、これで970円也。値段も魅力的でしたが、なによりも魅力的な商品はここでの『時間』そのものです。
進々堂でくつろぎすぎて11:00の約束に遅れそう。自転車に飛び乗り、今出川通を西へ西へ。左は御所、右は同志社大(今回はパス)。豪華な景観を堪能しつつ、こんどは烏丸今出川を左折。KBSを通り過ぎ、さすがに息切れがしてきた頃、見えてきましたアグネス教会。
日本聖公会聖アグネス教会 (31075 上京区烏丸通下立売西入る堀松町)1898年その2『京都、降ったり止んだり』に続きます。
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